最果てのローカル線
暦がついに今年最後の月となった12月1日は、日本最北の路線である宗谷本線の撮影をしていました。東京ではようやく銀杏並木の黄金色がそれらしくなった程度の晩秋なのに、北海道の北の果て、稚内はすでに完璧な冬景色でした。
日本海から吹きつける横なぐりの雪のなか、1時間に1本の気動車を待ちつづけるのはさすがに寒かったです。海岸にレンタカーを停め、昨晩積もった新雪をかき分けて線路のある丘にのぼると、冬場は誰も歩かないはずの道の上には先客の跡。どうやらキツネの足跡みたいです。そういえば近辺ではヒグマに注意するようにと書かれている本もありました。筆者が黙々と歩を進めるなか、同行編集者のO女史はクマよけと称して何故か『森のくまさん』を歌います。
気温マイナス7度に途切れない海風。こう寒いと素手でカメラを持つ指先は10分もしないうちに冷えきってしまいます。ポケットに手を入れて熊笹の隙間にかがんで風雪を避けてたって結構ツライ。いますぐ列車が来てくれないとシャッター押せなくなるってば(!)。



