高橋 敦史: サンダルの国
サイト名の由来でもある拙著。完璧手前味噌のアジア写真紀行。
高橋 敦史: ベトナムでロングステイ
越南滞在や文化を楽しく。写真も充実。
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船が見たいという意見もあるでしょうから、ひとつそういう写真を載せます。写真右奥が、僕が乗ってきたセレブリティ・ソルスティス。手前のビルよりスケールがでかいってことが分かります。
総トン数12万2000トン、16階建てで全長314m、乗客定員2850人(しかも今回満室)。シップデータをざっと記すとこんな具合。
これでも世界一にはなれないのですけど、10万トンを超えると超大型船の部類に入ります。日本では飛鳥IIが5万トン級、他は2万トン級ですから、いかにフロリダ方面の船が大きいか分かります。
数日前のマイアミの地元紙に、メガシップが増え過ぎて入港制限をしなきゃかも……というような記事が載っていました。我がソルスティス号も、5年連続で同型船を作っている(=12万2000トン×5隻)最中ですし。ほんとすごい話です。
船はアイランドホッピング、つまり島々を転々と渡ってゆきます。だから島はあんまり遠くなく、適度に連なっているほうがいい。ここカリブ海は隣の島までが近くてクルーズには最適なエリアです。
とはいえ終日航海日も適度に組み込まれ、船上の施設も楽しめるようになっています。みなさん上階のプールデッキにいるようですが、客室ベランダからの眺めもアップしておきます(↓続きを読む)。
360度見渡す限りの海の上、というのは、ぜひとも経験したい旅のひとつです。なお、ここはカリブですけど海賊はいませんので念のため(笑)。
フロリダ・フォートローダーデールを出港しました。豪華客船の出港というのはだいたいこんな感じで、みんなそわそわと上階のデッキに上がってきます。
工業港ゆえ景観はイマイチ……かと思いきや、ビーチ沿いにホテルやコンドミニアムが立ち並び、リゾート感もなかなかです。
船の汽笛に合わせるように向かいのコンドミニアムの住民が(サッカー観てたのでしょう)ブブセラで返答するなんていうのも今だからこそ。「ボー」「ブー」「ボーボーボー」「ブーブーブー」(笑)。←汽笛で遊んじゃってます。お陰で船客は大盛り上がり。
ところで、どうやってこのblogをアップしてるのかというとですね、じつは船内にWiFiが飛んでいて客室でも自分のPCでネット接続ができるのです。最近の船ってスゴイ!
乗り継ぎ込みで約15時間半、やっとフロリダに着きました。ホテルに行ってみると、これが凄すぎ。僕ひとりの部屋なのに6室+トイレ2つ+この景色(!)。
リビングにダイニングにキッチンにベッドルームに、PC用の書斎に、それからバスルームはそれだけで20畳くらいあるし、ウォークインクローゼットももちろんある。。。ベッドルームだけで十分生活できちゃう小市民としては、持て余すなんてレベルじゃない。
アクアリナリゾート&スパというこのホテル、業界のひとなら御存知のはずの「The Leading Small Hotels of the World」に加盟している格式ある一軒です。
お客さんのクルマもベントレーとかアストンマーチンとか普通ですし、ベンツが小さく見えてしまうほど。しっかし食パン1斤の値段を節約しちゃう庶民の僕はこれを素直に喜ぶべきか……。世界のお金持ちってスゴイんですね、やっぱり。
一般の人に豪華客船を説明するときに「ジャイアンの夢ですよ」と言えば誰もが分かってくれると、近ごろ気がつきました。よく引き合い出すのはこんな話。
豪華客船=浮かぶ高級ホテル。もちろんレストランや屋上プールも。全長約300mは15両編成の列車と同じで、大きな船なら14階建てとか。つまり駅ビル1個が浮かんでる。夜のうちに移動するので目覚めるたびに「初めて見る夢の島」に着く。
サービスはまさにジャイアンの夢。いい船だと「そーだったらいいのにな♪」をすべて実現。船上のレストランやハンバーガースタンド、カフェの飲食すべてタダ(酒類除く)。前を通るたびに店員さんが「これ食べて行きなよ(タダだから)」と勧めてくれる。
悪くいえばバカが作ったパラダイス(笑)。楽しくないはずがない。
じつは明日から、またその天国に行く予定です。
Crystal Symphony at Pacific ocean 2010
発売中の豪華客船とリゾートの雑誌『船の旅 AZUR(アジュール)』の巻頭に大々的に写真を載せていただきました。クルーズグラフィックというリレー連載なのですが、副題が「写真家のフォト日誌」。恐縮ながら超〜偉そうなエッセイつき。
今回は「旅の周縁」と題して、どんな船旅が、いや広義にはどんな旅こそが「よかった」と言えるのかについて、自分の経験を踏まえて書きました。
全然見たくないとか言わないように(笑)。
押し売りついでにリードから引用します。
旅において肝要なことは、実はその周縁にこそ存在する。
もしもクルーズ船という箱だけで満ち足りるなら
船はわざわざ舫(もやい)を解く必要がない。
航路の取り方こそが妙味とは、どこか人間の生き方にも似て。
ちょっとやり過ぎだなあ。最後の「て」は何だ、「て」は!(←自分で書いた)
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cruise & resort AZUR (船の旅 アジュール) 8月号 6月22日に発売されたばかりの『アジュール』8月号。ドバイの夜景を表紙にもってくるというシックな選択が素敵です。 巻頭グラビア「Cruise Graphic(クルーズグラフィック)」に、高橋の写真とエッセイが7ページに渡って掲載されています。写真1点を見開きで紹介したり、大判の雑誌の紙幅を贅沢に使わせて頂きました。 豪華客船クリスタル・シンフォニーで行くパナマ運河の旅をビジュアル感たっぷりにお楽しみ頂けると思います。 |
Cixi Hotel, Suzhou, China 2008
人民元切り上げの知らせと梅雨空のレポートを聞いていたら、ふと中国の蘇州を思い出しました。窓の向こうの憂鬱な景色。旅にはこういう日ばかり続く時が必ずあります。
でも個人的には嫌いじゃない。これこそ旅の断片とでも言うべきか、窓の向こうの曇り空は、言葉の通じない異国でただひとり…という旅の時間の象徴のような気がします。
そして眼下には旅人には何の役にも立たない交通銀行(人民元への両替は中国銀行でしかできない)。交通銀行、中国銀行、人民元=RMB(レンミンビー)、聯想(Lenovo)PC、銀聯カード(UnionPay)……。かつて僕が珍しいなあと思って見ていた聯想や銀聯は、いつの間にか日本ですら見かけるようになりました。
旅した当時は特段意味のない文字だったはずが、そんなふうに、ずいぶん後になって突然懐かしく思い出されることがあります。それ知ってる!というだけですけど(笑)。
photography: (c) kitchenminoru
かつての『デジタル写真生活』の表紙や『AERA』の連載「はたらく夫婦カンケイ」などで人気のキッチンミノルが、写真展を開催&初写真集を刊行します。
デジ写で毎度ご一緒した僕としても非常に思い入れがあり、ぜひ皆さんにご覧頂きたいですね。個性あふれる当人のキャラを知っている人もそうでない人も、思わず引き込まれてしまう「何か」を感じることでしょう。
作品はタイトル通り、多摩川河川敷という「近所」でのもの。作品づくりに撮影地が近いか遠いかは関係ないという点でも、多くの皆さんの参考になりそうです。
しっかし僕としては、彼が被写体に出す指示を思い出してひとり笑ってしまいます。「もっと胸張って。宇宙から頭のてっぺん引っ張られてるみたいに」とか「女子大生みたいな笑顔で」(←どんなだよ)とか。※キッチンさん、ばらしてすみません(笑)。
キッチンミノル写真展『多摩川な人々』
2010年7月2日(金)〜7月13日(火) 12:00〜19:30
会場:ROCKET(原宿・神宮前)
会期中無休、入場無料 Mapほか詳細PDFはこちら。
3D映画『アバター』を映画館で見損なった末に旅客機内のちっちゃな2Dモニターで見る(笑)という最悪の失態を演じた僕ですが、メディアの未来は考えています。
僕らの住処でもある雑誌媒体は「総アプリ化」。単に電子誌面にリンクを張るとか動画があるとかでなく、振ったりこすったり空中で手を動かしたりで何か起こるとか(←『妄撮』は却下でしたが)、誌面展開自体がRPG的に読者の選択に依存するとか。
でも、それってゲームじゃないですか。今までゲームは虚構だったけど、今後は事実世界の記事すらもそんなプラットフォームに乗るのかも。
いっぽう書籍などのシンプルな媒体は(キンドルが示すように)印刷すること自体が不採算で、少部数専門書籍から完全電子化。物質としての「本」は近々終わるけど、いい意味では個人作家が直接市場に打って出られる。僕らはそこを狙いたい。
……それにしても、僕らは「紙の本」を出した最後の世代になりそうです。
厳しいけれど、今後消え行くと思う業種を「続きを読む」に挙げました(↓)。
brochure of the Criminal Museum of Rothenburg
今まで行った中で最も「しょうもないな〜」と思う博物館は、間違いなくドイツの中世犯罪博物館でしょう。ローテンブルグにあるこの施設、刑具や拷問用具の展示で有名です。上の写真は当時の取材資料一式。解説によると……
辱め用のマスク:おしゃべり過ぎる女性用(筆者注/長い舌つき)
辱め用のマスク:長い鼻つき
飲んべえ用の樽:居酒屋に常連の大酒のみ(同/黒ひげ危機一髪的な樽に放置)
辱め用のマスク:豚のように振る舞う男性用
二輪首かせ:ふたりのいがみ合う女性用(同/つながってて離れられない)
とまあ、刑罰というよりむしろ腹いせ(笑)。こうした刑具で街の広場に放置するのが当時の常套手段だったとか。人権なんてあったもんじゃない。
しょうもない博物館には、しょうもない日本語サイトもありますのでぜひ。いや〜、ともあれ自分は現代日本人でよかった!
別に勝間和代の格言とかじゃあありません。ベトナムの街では、ほんとによく道端に100ドル札が落ちてるんです。
これは実を言うとお葬式のための偽札です。葬儀の一行が撒いて歩く三途の川の渡し賃。子供銀行みたいなインチキマネーには、事実「地獄銀行」って書いてある(笑)。ベトナム語のアンフー(am phu)は漢字で書くと陰府、地獄です。
時々これを拾って大真面目に「使えるかなあ…」なんてつぶやくバックパッカーのひとがいますけど、それってもちろん捕まります。
サイトをリニューアルして約3か月、記事はこれにて100件目。「100」にちなんだ写真を探してみたら、これでした。
digital effected by PhotoFunia 2010
自分が撮った写真を外国の街角に飾る。そんな夢をたったの5秒で実現してくれるのがフォトファニア(PhotoFunia)。
ていうか見ての通りの「一発デジタルエフェクト」でちょっと遊ばせてくれる無料サイトです。自分の画像をアップするだけですぐさま無料でこ〜んな写真に。
エフェクトの種類は他にもたくさん。ショッピングセンターに貼り出されたりドル紙幣の顔になったり。友達の顔写真を加工して送ってあげるのも面白いかも。
サイトは英語ですが操作は簡単。暇な人はやってみて。
元同僚のN島くんがインドから無事に一時帰国し、「囲む会」と称して久しぶりに『デジタル写真生活』のメンバーが集まりました。(準備や料理をしてくれた皆々様、たいへんお疲れさまでした&ありがとうございました)。
日本の日常生活ではどうにも引きこもりがちな僕ですが、久しぶりに休日に外に引っ張り出してもらえて、そういう意味でも気分転換になりました。
これは土産としてもらったお香。香りは、最も人気のある白檀ベースのプレシャス・チャンダンです。インドの宿っていつもこの匂いだったよな、と懐かしく思ってみたり。
忘れていたはずの昔の旅の一場面を、ある特定の匂いが突如鮮やかに思い起こさせてくれることって、時々ありますよね。
このサイトを検索経由で訪ねてくれるいちげんさんで最も多いのは、白状するとand検索の「ミニ三脚 おすすめ」。まったく、嬉しいような悲しいような。(←でもそのうちちゃんと紹介しますね)。
ウェブ媒体は実用情報検索が第一義。報道サイトすらいかに検索にかかるか、眼を引くかで見出しをつけてます。見出しのスポーツ新聞化は誰もが認めるところです。
メディアの進化に逆らうことはできないけれど、文章を扱う者として時折真剣に文化の喪失を危惧します。見出しは誰もが思いつく単純な言葉であふれ、長文を読み終えてそのタイトルの真意に慄然とする……というような、深い見出しは成り立たちません。
だからほら、僕のサイトも文章はほぼ4段に抑えているし、見出しだって何だか最近インチキくさいじゃないですか(笑)。本当いうと、こんなサイトを懲りずにやっているのには、そういう職業上の探求の意味もあったのです。
皆さん野生のクマにデジカメを噛まれたことってあ……るわけないですよね、普通。でもコレはそのまさかで噛まれちゃったカメラです。ロシア極東のカムチャッカでトレッキングの取材をしていたときの出来事です。
ガイドのロシア人青年曰く、あーここはねクマよく出るよー昨日もいたよねーほらこんなふうにカメラかじられちゃってさー。
目前のFinePixの惨状とは裏腹に、彼が話す妙なイントネーションの英語からは、ちっとも危機感が感じられません。
ああ恐るべしカムチャツカの大自然。だってほら今日は特別にもう一枚載せるけど、ほんとキバがぐさって刺さってるじゃあないですか。(↓写真は「続きを読む」で)。
今年もまた、そういう季節がやってきました。
先日、世界三大がっかりのひとつコペンハーゲンの人魚姫が上海万博に貸出中で(←簡単に貸すな!)ますますがっかりした僕としては、かつて訪れたマーライオンは実は案外マシだったんじゃないかと思い始めました。
確認しておくと、一般的に日本で「世界三大がっかり」に数えられるのはシンガポールのマーライオン、コペンハーゲンの人魚姫、ブリュッセルの小便小僧、が主流です。
人魚姫の像はいまホントになくなっちゃっていますけど、去る4月1日には地元博物館の冗談で一瞬だけ、人魚姫の「骨」なるものが出現したのだとか。
ホネになった人魚姫が見たい方はこちら。がっかりしなければいいんだけど(笑)。
写真雑誌でお世話になった鉄道写真家・中井精也さんの人気blog『一日一鉄』に、奇跡の瞬間の話題がありました。田んぼの中の地蔵の脇に野良猫が偶然ちょこんと座り、その瞬間に背景をローカル列車が通過する……というシーン(6月2日)。
まるで神が降りたとしか思えないような「奇跡」を呼び込む能力が、プロにはホントにあるんです(そういう場面に何度か立ち会ったことがあります)。
僕自身? うーん、写真の話じゃないけど、バリ島ウブドのフォーシーズンズの取材をしてたら、偶然にも、知ってる信州の某温泉宿の大女将が泊まってたくらいかなあ……。 「あらぁ、取材のかたぁ?」だって。
しかも帰る時にわざわざエントランスまで見送りに来た。インドネシアの熱帯雨林のリゾートで日本の温泉宿の大女将に深々と頭下げられたのって(←あんたの宿じゃないってば)、たぶん僕しかいないだろうなあ。
大女将のムームー姿にうなされそうな、2006年の夏の思い出。
昨日このサイトを見た友人2名が岩手県出身。そこで県のことを考えてたら、そういえば全県制覇って知らないうちにしてたかも、と思い至りました。
正直、明確な記憶がない。旅行媒体の仕事をしてればいずれ達成するもので、たぶん最後は山口県だったんじゃないのかなあ。城下町・萩の取材。
白地図は関東地方や温泉の多い東北から塗られていって、中国地方や九州の一部が最後に残る。……といっても、そんな訪問順序は媒体が東京中心だからこそ。
かつてアジアで出会った日本人旅行者にはなぜか山口県出身が多かった。(彼ら自身が言うように)大陸の方が東京より近いからか、はたまた吉田松陰の影響か、自然と目線が海外に向くみたいなのです。
意味もなく遠くに行きたくなること、誰にでもあるんじゃないですか? 行っちゃってからふと我に返って、ああ、こんなとこまで来ちゃったんだ、って。
デジタル時代になって取材中にも存分に余計なカットが撮れるので(フィルム時代は当然編集側に無駄遣いを怒られます)、こんな風にときどき意味もなく感傷を誘う写真をおさえたみたりするのです。
国道4号線で「東京まで449km」、正解は岩手県平泉町でした。柳之御所遺跡(平泉館)を避けて通るバイパスです。分かった人がいたらすごい。
きょうのは特段オチはありません。敢えて言うなら、いまどっか遠くに行っちゃってる人、ちゃんといつかは帰りましょうね(笑)。
撮り方解説つきのスライドショー「子供の撮り方 一眼編」をついにアップ。総計23枚の写真でデジカメ初心者の皆さんに向けてご紹介します。
一眼はすごい、ってよく言うけど何がどうスゴイのか御存知ですか? 第一は「背景ぼけが作れる」、第二は「シャッタータイムラグが少ない」。このあたりが多くのコンパクトデジカメとは決定的に違うところになってきます。
ぜひサイト左肩のスライドショーを参考に、お子さんの写真に挑戦してみてください。上記リンクからも開けます。なお、最後サイトに戻りたいときはスライドショー左上のタイトル「www.sandalshoes.air-nifty.com」をクリックすると戻れます。
常々惜しいなあと思うけど、こういう写真は(カルチャー系じゃない)フツウの旅行雑誌には載せづらい。自分も編集者なので、編集長もしてたので分かっちゃいるけど、ホントもったいない。
旅先の街でふと路地の奥に眼をやると、ガイドブックの絵づらと違う「素の生活」が見えてくる。そうした場所にこそ人々の息づかいが存在し、土地の空気が滲んでる。……ってもんじゃあないですか。
編集的に真っ当なコタエを言えば、日本の旅行媒体は表面的なキレイさが大切で読者の多くもそっちが安心、このラクガキだって何が書かれてるか分からず載せるのは危険。ヤラシイ言葉かもしれないし……ということになります。
でもですね、『ロンリープラネット』の東京版(→過去記事参照)なんか、旅行ガイドのくせに本物のジャパニーズマフィアが某お祭りに集う、そりゃあ恐ろしい写真まで載ってるんですよ。旅行媒体の格が違う。ていうかあれ撮った人、ホントにすごい!!
たとえば日比谷公園のベンチにいたヒヨッ子サラリーマンの男子をひとりつまみ上げて、インドの田舎にポイッと放り投げてしまう……。過日放送の『ガイアの夜明け』は、そんなことを実際にやっている企業の話でした。
2年目研修と称して日本人が誰ひとりいない海外に突然赴任を命じちゃう。インドに行けばもちろん上司も同僚もみなインド人。(バックパッカーの皆さんなら共感してもらえると思いますが)、僕としては痛快というか、なにしろ面白くってしょうがなかった。
辞令を受けた当人は「インド…」とつぶやいたまま絶句(笑)。
ほんと、今後のビジネスは国内に籠っていては続かないと思います。今年の目標を全社員海外赴任「民族大移動」と掲げるユニクロの柳井さんが「日本は暗いけど、まわりの世界は明るいんですよ」と言っていたのも印象的。僕も実際各国を見てそう思う。
でも、無理矢理赴任させられて「本質的には嫌いだけど」になる人と、自らの意志で喜んで赴ける人とは雲泥の差。きっかけはやはり自発的なほうがベターでしょう。
自ら楽しんで世界へ赴く旅人の皆さん、いよいよ僕らの時代かもですよ(!)。
Ho Chi Minh City, VietNam 2006
ベトナムで出会った旅仲間からの久々の連絡で、ふとあのバイクの波が懐かしくなりました。ざくっと昔の写真から引っ張ってきたのがこれ。
バックパッカーにはお馴染みのはず、ホーチミンの、皆が「ファングーラオ通り」と呼ぶ一画から出たところ、ほら、あの公園の角のとこですよ。
現地にいる時は僕も完全に馴染んでいてバイクに乗って撮影に行くほどですが、改めてこういう絵を見ると、むちゃくちゃやってる国だなあと笑ってしまいます。
最近リゾート系ばかりで本来の「バックパッカー的生活」がおろそかになってるし、そろそろ友人たちの顔を見に再訪しなくちゃな……と思っています。
旅先写真の撮り方連載「旅カメラのすすめ」は、今月も『旅行読売』に載っています。6月1日に発売されて大手書店やコンビニなどにもありますので、ぜひご一読を。
今回のテーマは「気分が伝わる旅先写真」。人物込みの写真に触れてみました。カンタンに言えば「人物はアップにしたほうが表情が読めて気分が伝わるよ」ということです。
で、誌面でトップにしたこの画像にちょっと補足説明しておきましょう。(紙幅の都合で書けなかったのですが)、昨秋に48年の歴史を閉じた遊園地「多摩テック」を閉園間際に訪れた時の作品です。
夢の国であるはずの遊園地が永久になくなってしまう……という気分をアンニュイな調子に込めました。敢えてのアンダー目やホワイトバランス「くもり」、タノシイのか微妙な表情、というのには実はそういう意味があったのです。
でも、ちょこっと伸びたコドモの指先に期待感という「表情」を見いだした人がいたならば、それはそれは写真を見る目があると思いますよ(←偉そうに)。
Norwagian Glacier Museum, Norway 2010
写真の場所はノルウェーの氷河博物館。氷に閉じ込められた古代人(もちろんレプリカですけど)と、その向こうで食事する現代人観光客。
こういう目線は明らかに昔の僕にはなかったなあという1枚ですが、誰の影響かと言えば、写真雑誌で机を並べた元同僚で現在インド旅行中のN島クンに違いない。
彼はしばしばレンズの望遠側を使って、風景の中から「あり得ない組み合わせ」を発見してシュールな作品に仕立てます。それは時に風刺であったり社会批評であったり、いや、たいがいは単なる冗談として、とてもよくできた絵柄になっているのです。
某番組風に強引なネーミングを施せば、「光軸の風刺写真家」か「前ボケの魔術師」か。
そんな彼が数か月の旅にひと区切りをつけて帰国します。いまごろたぶんデリー発成田行きの機中。どんな写真を持ち帰るのか、個人的にとても楽しみです。(N島氏のblog「異国雑記」はこちら)。
いつの間にか6月です。みなさん今年前半どうでした?? 僕ですか。まあそっとしておいてくださいよ(笑)。
近ごろ割と多くの皆さんが読んでくれているので、ちょっとだけやる気が出てきました。なのでノルウェーと合わせてこっそり行ったデンマークの写真もアップします。
場所は、運河沿いにカラフルな西洋建築が連なる「ニューハウン」のレストラン。お姉さんがビールを注ぐシーンに魅かれ、勝手にシャッターを切り続けたなかの1枚です。
このお姉さん、だんだんニヤケてきちゃって最後は「No more pictures!!」。
なあんて言いながらも写真撮影を認めてくれている、そういう外国の街の空気が僕は好きです。