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故郷・多摩ニュータウンにみるニッポンの危機

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Hino, Tokyo  2011  校舎も水飲み場も昔のまま。1階左端が僕がいた1年3組だった。

正月に帰省したら、約30年前に僕が通った小学校が廃校になっていました。幸いかつての校庭には入ることができ、親子三代の凧揚げの夢?はかろうじて叶いました。

東京郊外の団地で生まれ育った僕は誇れるようなイナカのない人ですが、いま思えば団地という5階建ての集合住宅群こそが故郷なのかもしれません。

その団地は既に築41年。団地創設と同時にそこに生まれたこの小学校は、開校37年目を迎えた3年前、児童減少に伴い近隣校と統合、その歴史に幕を下ろしたそうです。

しかし昔は何とも思わなかったけど、考えてみれば生徒の9割が団地暮らしで「どの家もみな同じ構造だから友達の家の間取りも知っている」って、かなりヘン。

そのうえ親のほとんどが新築時入居の同世代サラリーマンという極度の均質化社会。40年が経った今、そこに子供たちの歓声はなく、街は親とともに年老いてゆく……。

大家族を捨て、自らの意志で個人社会を選んだ日本。でも、どこかで道を間違ったのではないか。家族社会が息づくアジアの路地裏を旅するにつけ、そう思ってきました。

(↓長いので続き)。

念願の来日を果たしたベトナムの友人が、あるとき僕にこんな感想を洩らしました。「日本は確かにすごい国だけど、正直、こうはなりたくないとも思います」。

曰く、日本人ってみんな忙しいですよね。誰に会うにも約束しなきゃでしょう? ベトナムみたいにふらっと「来たよ」って言ったらきっとみんな怒ちゃいますよね。

僕は別に母校がないことなんかどうでもいいんです。本当に。でも、世代を超えて持続可能な社会をつくることを、この国はもう少し真剣に考えた方がいいと思うのです。

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Hino, Tokyo  2011  学校ではなくなりましたので、の「学校」が隠れたのは偶然だけど…

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